配当とオプション収入でリタイアを目指す!

主に米国ETFや個別株の配当とオプション収入を積み上げ、複利のパワーでフィナンシャルフリーダムを目指します。

3月の結果②

配当は、604.60ドルです。

※以下の数値には、外国源泉徴収や日本の配当課税は考慮していません。

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ということで、

オプション  ▲344.41ドル

配当      604.60ドル

合計      260.19ドル となりました。

ブログタイトルどおり、配当とオプション収入でリタイアできるのは、いつになることやら・・・。記念すべき初月の取引ですが、しょっぱい結果となりましたが、引き続き、実験を続けていきます。

 

 

3月の結果①

3月の結果です。

オプション取引は、残念ながら▲344.41ドルとなりました。

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1~6の取引は、いずれも権利行使されず、消滅しました。

5は、EEMが42.95ドル(3/29)で終わりましたので、権利行使されていません。

この取引は、EEMが42.67ドルのときに開始しましたが、CSPと普通に購入していた場合を比較すると、

CSP → 0.70ドル

購入 → 0.28ドル(42.95-42.67) となります。

 

7は、TLTが121.80ドルの時に、123.50ドルを権利行使価格とするカバードコールを行いましたが、TLTが急騰したため、1口あたり2.43ドルでコールオプションを買戻しました。買い戻した時の、TLTは125.80ドルでこのまま放置しておくと、保有しているTLTが売却されるからです。

今回、TLTは1か月で5.36%上昇しました。ちなみに、TLT上場以来、1か月で5%以上上昇した月は、全体の7.5%なので、確率的には年に1回くらいはこのような事態が発生します。

 

銘柄紹介(ARCC)

ARCC(Ares Capital Corporation)


・BDCの最大手になります。BDCとは、Business Development Companiesの略で、主に未上場の中小企業に投資したり、融資したりする企業です。いわばベンチャーキャピタルのようなものでしょうか。

・高い配当利回り(9.3%)が特徴です。

REITと同様に、要件を満たすと税制上の優遇措置を受けることができ、それが高配当の要因となっています。

・BDCに関連するETFとして、BIZD(VanEck Vectors BDC Income ETF)などがあります。ARCCはBIZDの約20%のウエイトを占めています。

・個人的には、BIZDの流動性に不安があること、オプションが使えることから、ARCCを保有しています。

・ハイリスクな銘柄です。リーマンショックのときは、$20くらいだった株価が一気に$4を切るくらいまで暴落しました。

・下のグラフで、青線・・ARCC、赤線・・SPYの比較です。SPYよりもハイリスクハイリターンとなります。

 

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銘柄紹介(OHI)

銘柄紹介(OHI) Omega Healthcare Investor

・ヘルスケアREITの一銘柄で、高配当(約8%)が魅力です。

・もっとメジャーなREITもあるなか、あえてこの銘柄を選んだ理由は、
  ①リーマンショック時、他のリートと比較して、比較的下落が緩やか。
  ②ヘルスケア施設=オフィスや商業より景気のブレが小さい(ような気がする)
  ③他のリートに比べて高配当かつ低BETA

・日本でも最近、ヘルスケア施設に投資するリートが出始めているようですが、
 アメリカでは、比較的メジャーな存在のようです。
 少し古いですが下のリサーチでは、アメリカのエクイティREITの投資先は、1位小売、2位産 業・オフィス、3位住宅、4位ヘルスケアのようです。
 https://www.smtri.jp/report_column/report/pdf/report_20130415.pdf

・下のグラフで、青線・・Orix、赤線・・SPYの比較です。長期で見るとSPYと近いリターンです。投資した時期によって評価が分かれそうです。

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3月の取引③

またまた続きです。

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上記5の取引です。

これは、キャッシュ・セキュアード・プット(CSP=現金確保プット)となります。

ポートフォリオの構成の中で、バイ・ホールドの分ではなく、モメンタム戦略を採用する分です。2月末で”買い”シグナルが出たので、TLTからEEMにスイッチしたのですが、EEMを購入するかわりにCSP(現金確保プット)を売りました。

 

具体例で説明します。

3/1時点でEEMは42.67ドルです。

EEMを42.67ドルで買う代わりに、EEMの購入代金を確保した上で、権利行使日3/29・権利行使価格42.5ドルのプットオプションを売り、0.7ドルのプレミアムを受け取ります。

 

そして、3/29時点で

 

EEM<42.5ドルの場合

プットオプションは権利行使され、EEMがどれだけ安くなっていても42.5ドルで購入する義務が発生します。但し、すでに受け取った0.7ドルがありますので、取得原価は41.8ドル(42.5-0.7)となります。利益はCSP>購入となります。

43.37ドル>EEM>42.5ドルの場合  

プットオプションは消滅し、受け取ったプレミアムはそのまま収入になります。

利益はCSP>購入となります。

EEM>43.37ドルの場合

プレミアムはそのまま収入となりますが、購入した場合の利益はプレミアムを超えます。利益は購入>CSPとなります。

 

現金を確保しないプット売り(ネイキッド・プット)は、大きなリスクがあります。

オプション収入に目がくらみ、過大にプットを売ると価格暴落時に破滅します。

 

 

 

 

 

3月の取引②

前回の続きです。

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上の表の2~4・7の取引です。

いま、VT・VIG・VWOなどの世界株式ポートフォリオで約55000ドル程度、

タイミング戦略でSPYを約22000ドル程度、保有しています。

これをSPY・EFA・EEMで換算すると、SPY200株、EFA250株、EEM250株に相当しますので、これを原資産と見なして、それぞれの資産に対応するコール・オプションを売り建てます。

 

※なぜ、SPY・EFA・EEMで換算するのか?

VT、VIG、VWOを持っているなら、そのオプションを売ればいいのに、という疑問があると思います。

実は、これらのETFのオプションは、SPY・EFA・EEMのオプションに比べて、取引量が少なく(※VWOはそこそこ活発)、使い勝手が悪いからです。

 

3月の取引①

3月に権利行使日を迎えるオプション取引は以下のとおりです。

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2019.3月

この記事を書いた時点(2019/3/16)で、3月に権利行使日を迎える取引は終わっています。手数料控除後で872.13ドルで、3月末時点で権利行使されなければ、全て収入となります。

 

具体的な取引ですが、

1.TLT

  取引日:2/8   

  権利行使日:3/15 

  日数:35日

  種類:CALLオプションの売り(カバードコール

  権利行使価格:125ドル ※2/8のTLT終値は122.35 

  プレミアム:0.41ドル 

  単位:5枚(最低単位は100株/枚)

 

<取引について>

・2/8の時点でTLTを約500株保有しています。

・この500株を原資産とする上記コールオプションを売り建て、そのプレミアムとして202.90ドル(0.41×500-2.10(手数料))を受け取ります。

・3/15の時点で

 ①TLT<125ドルの場合 

オプションの価値は消滅し、2/8受け取ったプレミアムはそのまま収入となります。

 ②TLT>125ドルの場合

コールオプションが権利行使され、TLT500株を125ドルで売却するか、コールオプションを買い戻す必要が生じます。TLTがどんなに値上がりしても125ドル以上の利益は享受できないことになります。


 <結果>

・3/15時点でTLTは121.75ドルでした。

 コールオプションは価値が消滅し、当初受け取ったプレミアム202.90ドルはそのまま収入となりました。

・この取引を総括すると、

 TLT:122.35(2/8) → 121.75(3/15) (▲0.6ドル)

 配当:0.253(3/6)

 オプション:0.41(3/15)

 価格▲0.6 + 配当0.253 + オプション0.41 = 0.06ドル となります。

 なお、オプション収入がない場合は、この期間の損益はマイナスとなりました。