3月の取引③
またまた続きです。
上記5の取引です。
これは、キャッシュ・セキュアード・プット(CSP=現金確保プット)となります。
ポートフォリオの構成の中で、バイ・ホールドの分ではなく、モメンタム戦略を採用する分です。2月末で”買い”シグナルが出たので、TLTからEEMにスイッチしたのですが、EEMを購入するかわりにCSP(現金確保プット)を売りました。
具体例で説明します。
3/1時点でEEMは42.67ドルです。
EEMを42.67ドルで買う代わりに、EEMの購入代金を確保した上で、権利行使日3/29・権利行使価格42.5ドルのプットオプションを売り、0.7ドルのプレミアムを受け取ります。
そして、3/29時点で
EEM<42.5ドルの場合
プットオプションは権利行使され、EEMがどれだけ安くなっていても42.5ドルで購入する義務が発生します。但し、すでに受け取った0.7ドルがありますので、取得原価は41.8ドル(42.5-0.7)となります。利益はCSP>購入となります。
43.37ドル>EEM>42.5ドルの場合
プットオプションは消滅し、受け取ったプレミアムはそのまま収入になります。
利益はCSP>購入となります。
EEM>43.37ドルの場合
プレミアムはそのまま収入となりますが、購入した場合の利益はプレミアムを超えます。利益は購入>CSPとなります。
※現金を確保しないプット売り(ネイキッド・プット)は、大きなリスクがあります。
オプション収入に目がくらみ、過大にプットを売ると価格暴落時に破滅します。